思いがけない措置〜我々は勝った!〜
 
 
この話は某A庁BBSへの砲兵大隊氏の投稿から転載しています。
1998年9月5日<土>の平壌放送16:00〜で伝えられた逸話についてです。




砲兵大隊 題名:思いがけない措置 投稿日:98年9月6日<日>02時38分



金正日(김정일/キムジョンイル)の逸話「思いがけない措置」は、以下に記した内容でした。
(うろ覚えなので細部や間違い等、気づいた人は適時訂正してください)



時は1965年、アメリカ側の策謀によって起きた「板門店事件」のため、共和国内は一触即発の空気が漲っていた。

そんなある日、金正日同志のところに人民軍の幹部が現状の報告に訪れた。
幹部が報告をしていると、金正日同志は突然立ち上がり、「外で休憩でもしながら続きを聞きましょう」と言って、幹部を自分の車に招き入れた。

二人を乗せた車は平壌のにぎやかなメインストリートを通り抜け、郊外へ向かった。やがて車は平壌郊外の人気のない静かな池に到着した。金正日同志はおもむろに釣り竿を取り出すと、釣りを始めた。
幹部は「自分は報告に来たのに、なぜこんなところで釣りをするのだろう?」と考えを巡らしたが、いくら考えてもわからなかった。

「ここに来たのは他でもありません、あることを相談するためです」と金正日同志は言った。

幹部は緊張していた。
今、軍事委員会では不測の事態に備えた軍事関係の法案などの討議に入っており、それに関することだと考えたのである。

金正日同志は言葉を続けた。
「首都平壌の建設に人民軍部隊を使ってみるというのはどうでしょう?」

幹部は一瞬、あっけに取られた。この幹部は、軍事作戦のことで頭が一杯になっており平壌建設のことなど頭になかったのである。このような事態でも、共和国建設に感心を払い、さらにはその建設事業に人民軍部隊を動員するという、金正日同志の卓越なる発想とその胆力に感動すると共に己の不明を恥じた。

幹部は、このような胆力に優れた指導者を戴いたことを誇りに思いおもわず「我々は勝った!」と叫んでいた。

金正日同志はさらに続け、「ところで最近、軍人休養所が使われていないのではないか?」と幹部に聞いてきた。
軍事的緊張が高まってきて、軍人は全員配備についているので当然休養所も空いていた。
幹部がそのことを告げると金正日同志は「それはいけません。休養所は軍人達の高らかな歌声で埋まっていなければいけません」と語った。

幹部は金正日同志の配慮に感謝し、またこのような優れた指導者を戴いたことを誇りに思い、涙するのであった。

その後、平壌建設のために人民軍部隊が動員され首都建設は着々と進み、また軍人休養所からも休養軍人達の歌声が響きわたるのであった。



以上です。
うろ覚えで書いたのでかなり適当ですが、ストーリーの骨子は押さえてありますので安心してお読みください。(笑)

軍事緊張の最中に部隊を引き上げ他に転用するという大胆さには感動を覚えました(爆)
あと幹部が「我々は勝った!」と絶叫するところがポイントですね。

しかし、こんなもん海外向けに放送するなよ・・・。

 
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