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=== Chapter II ===
May 22, 1998 -- It's time for my Debut!!
 その日はMainstreamが終わったばかりの受講生を相手に、プラスのコールを20個講習する予定だった。が、そもそもハードなスケジュールの上、初めて参加する女性もいたため、「今日は20個はこなせないかな?」と思っていた。そうすると、準備してきた2チップのうち、プラスのチップはできないか、自分で講習しないといけないかも、と思い、一応それに備えて用意した講習用のシークエンスを取り出す(これは最後の数日にあわてて作った)。

 最初は人数が少なかったので、2カップルダンス。残りのメンバーを待っている間に初めての人のためにベーシックの講習をおさむちゃんが駆け足でやる。そうこうしているうちに8人が揃った。しかも、今回は女性が多い。これは「チャンス!」と思った。最初っから私がマイクを持って講習してしまおうかとほのめかしたが、ちゃっくが立った。そして延々と講習が続く。

 結局、待てど暮らせど私の出番はまわってこなかった。「今日は予定通りやらなくても…」と思っていたのに、ちゃっくは調子に乗って、プラスを全部やってしまった。しかも、ご丁寧に年末にリストから落ちた3つのコールも含めて32個。彼はすっかり、私の出番を忘れていたのだ。
 こうして、私のデビューは次回に持ち越されることになった。

 それから2週間。デビューの肩すかしを食らった私はイマイチやる気が起きず、だらだらと時間を過ごした。時々思い出したように音楽に合わせてコールしてみる。しかし、その日が近づいてくると、だんだんと緊張してくる。他のところで踊っていても「ああ、こういうゲットアウトもあったか」と改めて思ったりもした。講習会の2日前になって、メーリングリストに「使うコールはこれです」と一覧をアップするという最後のあがきもやってみた。

 そしていよいよ当日。前回の肩すかしには、実はちょっとほっとしていたのだが、「今日は絶対に逃げないぞ」と心に決めていた。できるだけさらりと、緊張せずに...例え緊張していても、それを見せずにやりたいと思った。でも、最初の一声はやはり緊張した。出だしのタイミングを逸したくなかったので、手に汗を握ってしまった。が、全体としてはほとんどあがることはなく、ほどよい緊張感の中、コールすることができた。

 ダンスの出来はさんざんだった。プラスのコールは一通り、私が使うものを重点的にもう一度講習してもらっていたので、先にこっちをやろうということになった。しかし、今教わったばかりだからできるかと思ったら、声域が違うためか、同じコールとして認識してもらえなかったようだ。いちいちちゃっくがコールし直して動いていた。Mainstreamのチップも同様だった。いや、Mainstreamの方は意図的に難しいポジションからかけたり、今まで講習はしたけど、あまり使っていないコールなどをたくさん入れたので、こちらのチップの方がひどかった。

 それでもなんとか無事、デビューの2チップを済ませることができた。ダンサーの反応はとてもあたたかいものだった。拍手をされる快感を味わった。

 飲み会に向かうみちみち、みんなといろいろ語り合う。なぜこんなに踊れなかったのか、ということを受講生達が自ら分析している。冗談まじりで「今日のコールは英語だったから」なんて話もあったが、「今まで曖昧なまま踊っていたことを問い直された」というのが概ねの結論だった。

 その後、「プラスの講習の前にもう少しMainstreamまでの足固めをしてほしい」「講習した時にコールの名前を最後にもう一度言って欲しい」「通常例会の他に補習をやって欲しい」「ノーマルな形からのコールをもう少し体が覚えるまでやって欲しい」など、いろいろな意見が受講生からあがってきて、「一緒に育っていく」っていうのはこういうことなんだろうな、としみじみ思った。


  


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