中南米最古の文明は何か?


中南米古代文明において有名なのはマヤ、アステカ、インカですが、中南米最古の文明と言われる「オルメカ文明」については、あまり知られていないようです。
この文明の痕跡が最初に発見されたのは1858年、メキシコ湾に面したベラクルス川に沿ったジャングルの中です。右の人頭巨石像がそれです。土地のインディオが木を切り払っている最中に見つけました。面白いことに、この巨石は“たたり”を呼ぶものとして恐れられ、早々に埋め戻されてしばらくの間は日の目を見ませんでした。
現在までに少なくとも14個発見されており、最大のものは高さ3m余、重さ30tにも達します。玄武岩の原石は川をいかだで運ばれたと思われますが、石切り場はいちばん近いところでも100kmも上流にあります。
人頭巨石像写真(特に下のやつ)を見るとわかるように、明らかにニグロイド系の風貌をしています。アメリカ大陸に黒人がやってきたのはコロンブス以降ですが、それよりも2千年以上も前にここに黒人系の民族が住んでいたというのでしょうか?
かと思うと、下の写真のように、あごひげ、口ひげをつけた白人のような風貌の人物像も残しています。もしかして古代オルメカは、黒人、白人、モンゴロイドのすべての人種のるつぼだったのかも!


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