Mono Guide, Guns. / 「モノ」解説〜銃



■ ベレッタM1935 (Beretta M1935)

1935年デビュー。イタリア軍(空軍と海軍の一部)の制式拳銃。これの9mm口径版は1934年デビューのM1934。第2次大戦時のイタリア高級将校をはじめ、広く使用された。人気モデルのため、終戦後も多く生産された。余談だが、007=ジェイムズ・ボンドがワルサーPPKの前に使っていたベレッタはこれ?[1998/3/5]

重量650g
全長149mm
銃身長86mm
口径7.65mm×17
装弾数8
Beretta M1935
(c)国際出版株式会社 別冊Gun 世界の名銃シリーズ


■ ブローニング・ハイパワー (Browning High Power)

実はブローニングとは設計者の名で、メーカーはベルギーのFN社である。量産型としては1934年に完成・デビュー。近代ピストル初の、ダブル・カアラム式マガジンを持つ。完成度が高く、(多少のリファインはあるものの)現在でも生産されている。[1998/4/10]

重量895g
全長196mm
銃身長120mm
口径9mm×19
装弾数13
Browning HP
(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ ブローニング・ハイパワー DA (Browning High Power DA)

ベルギーFN社の傑作オートマチック銃、ハイパワーを時代の要請に応える形でダブル・アクション化したモデル。1970年代のアメリカ軍の制式拳銃の候補ともなった(結果は不採用)。[1998/6/8]

重量900g
全長197mm
銃身長121mm
口径9mm×19
装弾数14+1
Browning HP-DA
(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ ブローニング・ベビー (Browning Baby)

1905年デビュー。小型であるだけでなく、ハンマーを隠したデザインで、携帯性に優れている。後にジュニア・コルト等にも影響を与えた、ポケット・ピストルの代表的銃。[1998/10/12] ※スペックは一部調査中です。

重量?
全長124mm
銃身長?
口径.25ACP
装弾数?
Browning Baby


■ チャーター・アームズ ブルドッグ (Charter Arms Buldog)

米国チャーター・アームズ社の主力製品たるリボルバー。警察向けに多く使われ、口径/銃弾サイズは、.38をはじめ、.357Mag、.44Sp.等、幅広い。[1998/12/8]

重量609g
全長178mm
銃身長64mm
口径.357Mag.
装弾数5
※画像、データ共に Police Bulldog Trackerのもの。
CA Bulldog
(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ セスカ・ゾブロヨフカ Vz50 (Ceska Zbrojovka Vz50) (new!)

セスカ・ゾブロヨフカ(Ceska Zbrojovka)社は1936年に Jihoceska Zbrojovka社とHrcbertus社が合併して設立されたチェコを代表する銃器メーカー。第2次大戦時はドイツの占領下にあったが、戦後もこのCZ50などを製造し、チェコの陸軍や警察に使用された。[2003/5/1]

重量700g
全長167mm
銃身長96mm
口径7.65mm(.32ACP)
装弾数8
CZ50
(c)The Guns Network LLC


■ コルト M1911 (Colt M1911)

コルト・ガバメントの名で有名。当時(1911年)のアメリカ軍の制式拳銃である。.45口径と大きいが、当時のアメリカ軍がそれだけのストッピングパワー(打撃力)を求めたということ。[1998/2/12]

重量1075g
全長216mm
銃身長127mm
口径.45ACP
装弾数7+1
M1911
コルト M1911。これは復刻版のA1というモデル。(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ コルト・コマンダー (Colt Commander)

コルト・ガバメントの小型軽量版として、1949年デビュー。現在は同コンセプトで性能を強化した、コルト・コンバット・コマンダーがある。[1998/8/6]

重量1020g
全長197mm
銃身長108mm
口径.45ACP
装弾数6+1
Colt P.P.
これはコンバット・コマンダー。(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ コルト・ポリス・ポジティブ (Colt Police Positive)

1908年デビュー。警察向けピストルではS&Wに遅れをとっているコルトであるが、これはスイング・アウト・シリンダー式リボルバーのパイオニア的モデルであり、多く使われた。[1998/6/8]

重量940g
全長260mm
銃身長126mm
口径.38
装弾数6
※データはコルト・ニューサービス(6インチ・バレル)のもの。
Colt P.P.
これはほぼ同形のコルト・ニューサービス。
(c)国際出版株式会社 別冊Gun 世界の名銃シリーズ


■ コルト・ウッズマン (Colt Woodsman)

1915年デビュー。ウッズマンの名称は森林警備隊で使用されたことによる。廉価版のハンツマン、ターゲットマン等のバリエーションがある。[1998/10/12]

重量7375g
全長266mm
銃身長140mm
口径.22LR
装弾数10+1
Woodsman


■ リー・メトフォード Mk.I (Lee Metford Mk.I) (new!)

1862年にジェイムス・パリス・リー(James Paris Lee)により発明された最初の遊底付きの単発の小銃に、ウィリアム・メティス・メトフォードが施条などの改良を行い、1888年から大量生産され、イギリス軍に制式採用された。[2003/5/1]

重量4730g
全長1266mm
銃身長767mm
口径7.7mm×56R
装弾数8
Metford
(c)the British Kit and Weapons page


■ ヘッケラー&コック P7 (Heckler & Koch P7)

このP7は、ドイツ警察向けに開発されたPSPをベースに、1985年に市販された。グリップ前面にスクィーズド・コック、ガスロック式の先進的メカニズムを備えた、高い安全思想の銃。マガジンがシングル・カァラムの M8、ダブル・カァラムの M13等のバリエーションがある。[1998/12/8]

重量950g
全長171mm
銃身長105mm
口径9mm×19
装弾数8+1
※画像、データ共に P7M8のもの。
H&K P7
(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ IMI ウージー (IMI UZI)

1951年デビュー。他国からの武器供与をストップされたイスラエルが、自国で開発・生産したサブマシンガン。高性能に定評がある。小型化したUZIミニピストル等のバリエーションがある。ちなみにIMIとは Israel Military Industries のこと。[1998/6/8]

重量3800g(マガジン未装着状態)
全長652mm
銃身長?
口径9mm×19 または .45ACP
装弾数20〜32(マガジンにより異なる)
UZI


■ M3A1

通称グリースガンと呼ばれる米国製サブマシンガン。1944年から第二次大戦を経て使用されている。なお、M3A1はM3の改良型。[1998/6/8]

重量3700g(マガジン未装着状態)
全長745mm
銃身長200mm
口径.45ACP
装弾数30
M3A1


■ モーゼル M1932 (Mauser M1932)

M712とも呼ばれ(アメリカ向けの名称)、こちらが一般的か。モーゼル・ミリタリー・ピストル(C96)の1バリエーションであり、通称 Schnellfeuer(連射、という意味)というフルオート機能を備えたモデル。フルオート自体は1世代前のモデル(M713)で実現されていたが、M712ではセレクタースイッチ等が改良されている。他に特徴としては、ケースにもなるショルダーストックをグリップに装着すると、ちょっとしたカービン銃になる。実はM712の主な市場は中国であり、総生産数は98,000丁を超えた。[1998/2/12]

重量1240g
全長283mm
銃身長133mm
口径7.62mm×25
装弾数10
M1932-1
モーゼルM1932(M712)

M1932-2
ショルダーストックと20連発マガジンを装着したところ。

M1932-3
オート機能のセレクター。Nでセミオート、Rでフルオートとなる。ストッパー付になっているのがM713からの改良点。

※画像は全て (c)国際出版株式会社 別冊Gun 世界の名銃シリーズ


■ モーゼル HSc (Mauser HSc)

1938年デビュー。HScのHSはハーン・セルブストパン(=ダブル・アクション)の意味で、cは3番目のモデル番号を意味する。終戦と同時に一時生産中止となったが、1968年より再生産されている。現在ではフレーム形状を変更した改良型のHSc/G15等がある。[1998/6/8]

重量720g
全長160mm
銃身長85mm
口径.32ACP(7.65mm×17)
装弾数8+1
Mauser HSc
(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ レミントン・デリンジャー (Remington Derringer)

1860年頃デビュー。隠し持つことを目的に作られた、超小型の銃。オリジナルは.41口径の上下2連発式。[1998/8/6]

重量400g
全長125mm
銃身長76mm
口径.38Sp.
装弾数2
※画像、データ共に独ローム社のコピー版(RG17)のもの。
Derringer
(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ ルガーP08 (Ruger P08)

1908年にドイツ軍の制式拳銃に採用されて以来、第1次、第2次大戦を通じて制式として使われたP08は、ドイツを代表する名銃。尺とり虫のような動きをするスライドや、独特のデザインはオリジナリティに溢れている。[1998/3/5]

重量890g
全長219mm
銃身長101mm
口径9mm×19
装弾数8
Ruger P08
(c)国際出版株式会社 別冊Gun 世界の名銃シリーズ


■ シグ P210 (SIG P210)

1946年デビュー。スイス軍用として開発された。大型ピストルに分類されるが、スマートなデザインと高い命中精度に定評がある。ちなみにSIGとはスイス工業社(Schweizerische Industrie Gesellshaft)の意味。[1998/6/8]

重量985g
全長215mm
銃身長120mm
口径9mm×19
装弾数8+1
SIG P210
(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ シグ/ザウェル P230 (SIG/SAUER P230) (new!)

スイスのSIG社と、ドイツのザウェル&ゾーン(Sauer & Sohn)社が合併しSIG/SAUERとなった後、1976年にこのP230が発表された。口径は7.65ミリ(7.65mm×17)と、9ミリ(9mm×17 または 9mm×18)のモデルがある。当初はスイスとドイツの各警察に採用されるべく開発されたが、弾薬の威力不足が懸念され大量採用されるには至らなかった。[2003/5/1]

重量460g
全長168mm
銃身長92mm
口径9mm×17
装弾数7+1
※データは9ミリ・クルツのもの。
SIG/SAUER P230
(c)Modern Firearms & Ammunition


■ スミス&ウェッソン M19 (Smith & Wesson M19)

通称コンバット・マグナム。S&Wの比較的軽量のKフレームに強力な.357マグナム弾を使用。バレルサイズは2.5、4、6インチ等がある。[1998/5/13]

重量905g
全長205mm
銃身長64mm
口径.357Mag.
装弾数6
※画像、データ共に2.5インチバレルのもの。
M19
(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ スミス&ウェッソン M36 (Smith & Wesson M36)

通称チーフズ・スペシャル。S&Wのモデルの中では最小のJフレームを使用。その名の通り警察をはじめ、民間にも主に護身用として広く使われている。スチール製のM36は1950年、ステンレス製のM60は1965年にデビュー。[1998/2/12]

重量550g
全長165mm
銃身長51mm
口径.38Sp.
装弾数6
M36
これはステンレス版のM60。(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ スミス&ウェッソン M49 (Smith & Wesson M49)

通称ボディガード。S&Wの最小のJフレームがベースで、ハンマーはかろうじて見える程度まで隠されている。したがってダブル・アクションで撃つことが前提。ステンレス製のM649等のバリエーションがある。[1998/6/8]

重量570g
全長159mm
銃身長51mm
口径.38Sp.
装弾数6
M49
これはステンレス版のM649。(c)徳間文庫 最新ピストル図鑑


■ ステン・ガン (Sten Gun)

1939年デビューの、第2次大戦時のイギリスのサブ・マシンガン。開発者2人の頭文字の S と T 、それに製造会社の所在地エンフィールドの EN を合わせて命名された。むき出しの銃身、複座バネが丸見えの機関部、針金の銃床という粗製乱造品で、当初は機関停止や故障が多発し、"ステンチガン(臭い銃)"、"鉛管工の好物"等の悪評を浴びた。しかし新型(Mk.2)が開発され、その簡易性、堅牢性、そしてなによりも安価であることで評価された。[1998/12/8]

重量3012g
全長750mm
銃身長194mm
口径9mm
装弾数32
※画像、データ共に Sten Mk.2のもの。
STEN
(c)The Home Guard


■ スターリング L2A1 (Sterling L2A1) (new!)

前述のステン・ガンに代わり、1953年にイギリス軍に制式採用されたサブ・マシンガン。開発/製造はイギリスのスターリング・アーマメント社だが、設計者であるG.W.パチェットの名前をとり、通称パチェット・スターリングSMGと呼ばれた。[2003/5/1]

重量2720g
全長483/690mm
銃身長198mm
口径9mm
装弾数34+1
L2A1
(c)The Home Guard


■ ワルサーP38 (Walther P38)

1938年ドイツ軍の制式拳銃に採用された。ワルサーPPのダブル・アクション・メカニズムを発展させたこのP38は、非常に優れた性能ゆえに現在も生産されている。性能もさることながら、独特の美しいデザインも人気。[1998/3/5]

重量945g
全長214mm
銃身長126mm
口径9mm×19
装弾数8
Walther P38
(c)国際出版株式会社 別冊Gun 世界の名銃シリーズ


■ ワルサーPP (Walther PP)

主に軍/警察用として、1929年デビュー。ダブル・アクションの(セミ)オートマチックとしては当時の最先端であった。今なお古さを感じさせないデザインの他、射撃性能も優れている。[1998/8/6]

重量700g
全長170mm
銃身長98mm
口径9mm×17
装弾数7
Walther PP
これは9mm口径のモデル。
(c)国際出版株式会社 別冊Gun 世界の名銃シリーズ


■ ワルサーPPK (Walther PPK)

ワルサーPPの改良版として1931年デビュー。PPKの'K'はクリミナル(犯罪)の意味だが、PPのショートバレル版ということからクルツ(短い)という説もある。PPKもバリエーションが結構あって、口径では7.65mmと9mm、他に.22もある。また、アメリカの輸入規制に合わせて、PPKのバレルとスライドをPPのフレームに組み合わせたPPK/S(スペシャル)というモデルがある。PPK/Sは今もアメリカで人気で、米インターアームス社によるライセンス生産が行われている。個人的にもPPK/Sはグリップが握りやすくてベストだと思う。[1998/2/12]

重量590g
全長156mm
銃身長84mm
口径7.65mm×17
装弾数7
Walther PPK
これは第2次大戦後の7.65mm口径のモデル。
(c)国際出版株式会社 別冊Gun 世界の名銃シリーズ


■ ウェブレイ MkVI (Webley MkVI)

ウェブレイMkIから続く中折れ式リボルバーのシリーズの完成形ともいえるMkVIは1915年デビュー。第一次大戦時のイギリス軍の制式拳銃でもある。ちなみに当時はウェブレイ&スコットというのが正式社名。[1998/2/12]

重量1080g
全長286mm
銃身長152mm
口径.455
装弾数6
Webley MkVI
(c)国際出版株式会社 別冊Gun 世界の名銃シリーズ


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