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幼稚園の壁に書かれていた文


我等が町にようこそ。あるいは「我等が町」という言い方は間違いかもしれない。かつて我々のものだったこの町も今や君たちのものだ。君たちが唯一の住人であり、君たちが法だ。
君たちはここへ何をしにきたのだろうか。何を見にきたのだろうか。なんであるにせよ君たちの好きなようにすればよい。
例え君がこの町に火を放ち燃やし尽くそうとも誰も口出しはしない。
しかし君は何をしたとしても、すべてがうまくいくとは限らない。この町にはある特有の時間が流れている。君の行動はこの時間に左右されずにはいられないだろう。この町には耳をふさぎたくなるほどの静けさがある。君の感覚はこの静けさのため今までとはまったく違うものになってしまうだろう。真の支配者は君ではない。この町自体なのだ。今、私がこうやって記している言葉も私の言葉ではない。町が私の体を借りて語っているのだ。この町は死骸ではない。今もなお生き続け君たちも含む我々住人を統治しているのだ。このことはある意味ではすべての空間においていえる。君はどこからきたのだろうか。君の今住んでいる町にはどんな時間が流れているのだろうか。君がかつて住んでいた町はどうか。そしてやがて君が訪れるであろう町は?全ての空間に違った時間が流れている。

現地でこれを見たときはかなりゾワゾワきた。
軍艦島に到着してから漠然と自分の中に漂っていたイメージがそのまま書かれてたからだと思う。

一番印象に残った、というか強烈だったのは、船から島影が見えてきたときと
ハシゴをのぼって堤防の上で一気に視界がひらけた時。なんか、泣きそうだった。スゴクて。

また、その強烈な外観とは裏腹に中に入ってしまうと意外とのどかな部分があったりもした。
もちろんスゴク恐いトコもあったけど。

とにかくすごかった。スゴイ旅だった。

最後に、今回島に渡るためにお世話になった方々、
あと一緒に行った、ヨウコチャン、shinサン、委員長に、果てしなく感謝。

オマケ:長崎名物トルコライス

イタダキマス

ゴチソウサマ

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